転職を繰り返すのはなぜ?

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転職を繰り返すのはなぜ?
 
「転職を繰り返すことが悩み」と言われる方に多いパターンがあるので紹介します。
 
そのような方は、「嫌だったら仕事を変われば良い」とは考えていません。
 
むしろ仕事が続かないことで「自分はダメな人間」と自分を責める傾向が強いようで、転職するときには「今度こそ頑張ろう」と強い意志を持って転職するのです。
 
カウンセリングでお話を詳しくお聴きすると、仕事を始めるときに全力で取り組むそうです。
 
自己価値・自己評価が低い人は、自分が「その場所にいても良い」と思うことが難しく、なんとか周りの人や上司に評価されて居続けたいと思います。
 
評価されるためには、人よりも仕事が早く、正確に行うことが必要だと思い全力で仕事に取り組みます。
 
ただ、この全力は短距離走(数週間)を走るようなペースなので、長距離(数年)走り続けることができないペースなので、短期間で限界を迎えてしまうのです。
 
また、必死に仕事を片付けていても、上司や先輩からしたら「仕事ができる人だから、もう少し手伝ってもらおう」と追加の仕事を頼んだりします。
 
上司や先輩はあなたが望んだ通りにあなたを「高く評価した」のですが、頑張り過ぎているとは思わずに仕事を増やすのです。
 
さらに悪いことに、今でも必死で仕事をこなしていて、とても追加の仕事をこなせないと思っていても、自己評価が低い人は「出来ません」「無理です」などと断ることが苦手なので、どんどん追い詰められて苦しさだけが強くなっていきます。
 
この状態になると仕事を辞めることしか選択肢がないように感じて、気持ちが落ち込んで辛いだけの仕事になっていきます。
 
人によっては、上司や先輩が理解してくれないと不満でいっぱいになりますが、上司や先輩はほとんど悪気がないことが多いのです。
 
この悪いパターンを抜け出すには、仕事を始めるときには80%の力で始める。
 
できれば60%位から徐々に上げていって、最高でも80%位を続けていって、繁忙期や緊急事態が起こったときに100%の力を短時間だけ出すように心がけることです。
 
マラソンを短距離のペースでゴールまで走れる人は存在しません。