本来、子どもは無条件で愛情を与えられる存在であることが健全な心の発達に必要であり、ありのままの自分を周りの大人に認めてもらうことが重要です。親の愛情が無条件の愛ではなく、「条件付きの愛」である場合には、子どもは親に愛されるために、常に親の顔色をうかがい、親に気に入られるために行動します。
大人になっても、自分のやりたいことよりも、子どもの頃に、親が喜んだことを習慣的に行なってしましまい、自分が本当は何を望んでいるのか分からなくなっている人がアダルトチルドレンには高い確率でいます。
しかし、どんな親でも完璧に「無条件の愛」で育てられるわけではないので、自分の親が「条件付きの愛」で子育てを行なっていても自分自身は気づくことは稀なことです。
また、他人からは世話好きな親に育てられている、問題のない普通の家庭として見られる場合がほとんどです。
しかも、支配的、依存的で子供をコントロールすることで精神的虐待と言えるほど子どもの意思や感情を無視する子育てをされ続けた経験をしていても、カウンセラーに指摘されるまで気づかないで場合がほとんどで、むしろ良い親であったと認識している人も珍しくありません。